師走(12月)のおもてなし

味暦歳時記「山茶花」に一服の温かさを添えて 期間12月4日(月)~

    <白色の山茶花>

二十四節気のひとつ「大雪」(12月7日)を迎える頃より、冬の寒さも
厳しく雪の多い地方では冬籠りの季節となり、昔の農家では囲炉裏の
生活が始まったものでございます。

煤けた天井からは自在鍵が下がり 煮炊きする鍋がかかり 炉火を囲んで
の食事や団欒の集いは、冬の生活の中心となる場所でございました。

その炉端の語らいは、昔話に土地の風習 また今日の話題等 次の世代へ
と受け継がれてゆく自然な姿でございましょう。

今年一年、炉端を囲む「一炉一会」に集われたお客様方との出逢いに
感謝致しますと共に、また来年も良き年を迎えられますようにと祈念
申し上げます。 

 この週では 熱々の先付けとして「鴨ひりょうず」
 (お通し・お一人様 540円) を ご用意させて頂き  
  「一服の温かさ」を差し上げたく存じます。

今年最後の味暦歳時記として、店内あちこちに設えます山茶花(さざんか)は
晩秋から冬にかけて咲き始める椿の仲間です。冷え始めました師走には炉端
焼きの「火の味」と熱燗の「桶酒」にて身も心も温めて頂ければと存じます。


監修・広島「爐談亭」

当店自慢の『桶酒』

炉端の燗酒「桶酒」

昔から、杉材の持つ香気と木酢の作用が
日本酒の風味を良好にするために酒樽としても
杉が欠くべからざるものとされてきました。

当店特注の“杉の木桶”にお燗酒を入れて
お召し上がりいただく桶酒は、
当店のシンボルでもあります炉端で燗をする
広島地酒が、甘口でもなく辛口でもなく
杉木桶の作用で旨口へと口当り良く変化致します。
冷え始めた今宵には、是非お召し上がり頂きたい
当店自慢の「桶酒」でございます。