水無月(6月)の「おもてなし」

花暦歳時記「紫陽花」 6月12日~17日

< めずらしい紫陽花「墨田の花火」 >


暦の上では、11日が「入梅」又この頃は 蛍の舞い飛ぶ時節です。

梅雨に咲き誇る「紫陽花」、そして水辺の闇に神秘的な光を明滅し
乱れ飛ぶ 夏の優しの虫「蛍」は 雅に初夏の風物詩と申せましょう。

梅の実が熟する頃の雨なので 梅雨「つゆ」と申すそうですが、
古くは陰暦五月にあたるので、五月雨 「さみだれ」 とも云い
この時季に雨が降らない事を、空梅雨「からつゆ」と言います。

いずれにせよ 梅雨は、じめじめとした肌寒さを覚える日もあって
誠にしのぎにくい月ではありますが、いっそ 「雨を楽しむ」 と
開き直り、五月雨の音を酒の肴にと洒落込むのも結構なものかと
存じます。

次第と食欲の失せ始める梅雨の今週では、紫陽花や蛍に因んだ
食欲増進の先付けとして <お通し2品盛り・お一人様500円> を
ご用意致しました。
 
 ●海老の紫陽花揚げ ●青ずいき蛍火黄身酢

初夏を迎えた店内では、巡るめく花の移ろいに誘われて梅雨の花
「紫陽花」の 各種をあちこちに設え、併せて蛍の飛び交う風情をも
お楽しみ頂きます。


監修・広島「爐談亭」