皐月(5月)の「おもてなし」

味暦歳時記 「端午の節句」 <期間5月1日~6日>

五月五日は立夏を迎え、いよいよ季節は初夏でございます。

「端午の節句」には矢車を付けた竹竿に鯉のぼり吹流しを付け薫風になびかせ、男の子よ勇壮活発に育てよと願うものです。

古来より此の日には、菖蒲や蓬を軒下に差して「邪気払い&火難除け」としたそうで健康増進として「菖蒲湯」に入り、「菖蒲酒」を飲めば蛇にかまれないと云う風習がありますが、ビルが建ち並ぶ風情なき都会生活の最今では廃れつつある習わしでございます。

また「端午の節句」は「菖蒲の節句」とも申します。麻布十番の隠れ家その地下へ向う階段を下れば「花菖蒲」がお客様をお迎えし、鎧兜の五月飾り・吹き抜け天井空間には鯉のぼりを設え「端午の節句」の風情をお楽しみ頂ければと存じます。

この週では端午の節句に因んだ 先付け <お通し2品盛り・お一人様 500円> に、食前酒の「菖蒲酒」を添えまして お楽しみ頂きます。
 
 ●笹身菖蒲蒸し (端午ちまき写し)
 ●卯の花柏葉巻き (端午かしわ餅写し)

因みに、花菖蒲は(アヤメ科)で観賞用に、本菖蒲は(ショウブ科)で別物です。本菖蒲の根茎は、生草の漢方薬として神経痛や痛風の治療に薬効があるとされ 菖蒲湯や菖蒲酒に、また料理の香り付けにも使用されております。


監修・広島「爐談亭」