霜月(11月)の「おもてなし」

味暦歳時記「紅葉狩り」 期間11月6日(月)~

十一月七日(立冬)より暦の上では冬とはなりますが、行く秋惜しむ紅葉狩りと
洒落込んで酒が飲めるのは月始めのうちで、次第に酒席の主題は「火の味」へと
移って参ります。ともあれ 近来の温暖化により、山の紅葉も遅れがちの兆しも
ありますが、例年に比べ今年の紅葉は早いようで、炉端焼の「火の味」は 最も
美味しい季節を迎えます。

また立冬の此の頃になれば、隣家の柿の木に 今年も一粒の柿の実が残されました。
残された一粒の柿の実が、向こう一年間その柿の木を守り、来年も沢山の柿の実が
実りますようにと願う習わしを「木守り」と云いますが、今では忘れられつつある
風情でもございます。

この週では「紅葉狩りや木守り」に因んだ 先付け <お通し2品盛り・お一人様
540円> をご用意させて頂きました。
 
 ●紅葉狩り吹き寄せ素揚げ&木守り柿なます

この週では吹き抜け天井までの「紅葉木」を設え「紅葉狩り」を お楽しみ頂きます。


監修・広島「爐談亭」